新人マーケにおすすめしたい書籍5選
こんにちは、マーケティングの立花です。
新年度になり、これからマーケティングを勉強するぞ!という方も多いのではないでしょうか。
そんな方にぜひ参考にしてほしい、現役社員にヒアリングした「新人マーケにおすすめの本」をご紹介します!
思考編
マーケティングの本と聞くと、小難しい専門書を思い浮かべる方が多いと思いますが、最初から専門書を見る前に、ぜひ見てほしい本があります。
それがこの思考編です。
マーケ業務を行う上でとっても大切な考え方が身に付く本を2つご紹介します。
1.ゼロ秒思考
マッキンゼーで14年間活躍した著者が生み出した思考方法が解説された本です。その思考方法とは、頭に思い浮かんだことを「メモ書き」してアウトプットするという実にシンプルなものです。
ここがおすすめポイント
- 頭に思い浮かんだことを紙に書き出す、というシンプルな方法だから実践しやすく、自分の思考を整理していくことができる
- 次々とアイディアが思い浮かび、それを整理する必要があるマーケターにおすすめ
- 仕事テクニックやフレームワークなど「手段」にフォーカスする前にこれで「考える力」を鍛えることができる
紙とペンさえあれば、いつでもどんなときでも実践できますので、ぜひ一番最初に読んでほしいと思います。
2.なぜなぜ分析実践編
「なぜ?」を繰り返してトラブルの原因を掘り下げる「なぜなぜ分析」の方法が解説された本です。
ここがおすすめポイント
- トラブル対策がメインで解説されていますが、細かい注意点や考え方が具体的に書かれているので、わかりやすい原因を掘り下げて考えることが苦手な方や、分析の仕方がわからない人におすすめ
- 原因を的確に把握することができるため、問題解決力や論理的思考も身につけられる
マーケ担当者は「なぜ」という意識を常に持ち、成功しても失敗してもその要因分析を行うことでその経験を発展させることができると考えます。
その一番基本となる「なぜなぜ分析」を学べますので、フレームワークなどの勉強をする前にぜひ読んでみてください。
手法編
マーケ担当者に必要な思考が身についたら、実務にも役立つ本を3冊ご紹介します。
1.鬼速PDCA
PDCAを「高速」どころか「鬼速」で回す方法について解説した本です。
ここがおすすめポイント
- 目標達成とその管理がシンプルなようで非常に難しいと感じている方におすすめ
- PDCAを回すとはどういうことか、その具体的方法が筆者の経験をもとに解説されているため実践しやすい
- 目標達成のための因数分解、進捗管理方法についてわかりやすく解説されている数値管理のための教科書的一冊
マーケターは経営陣や営業とKGI・KPIなど目標を追っていく責任があります。この本を読むと、目標達成のために考えるべきことややるべきことがわかります。
2.ザ・コピーライティング
アメリカの伝説的コピーライターによるセールスライティングの代表書です。
ここがおすすめポイント
- マーケティングにおいて重要な要素の一つは、自社製品の優れた点をいかにして顧客に伝えるか。顧客の心を動かして「買いたい!」と思ってもらうための原則を学ぶことができる。
- セールスレター(メール)に限らず、WebサイトやLPのキャッチコピー・広告・営業資料などを作る時の大切な考え方を身につけることができ、実務においても大いに参考になる。
- 豊富な事例を通じて20世紀アメリカの消費生活の様子を垣間見られるのも楽しい。
コピーって一見ライターやディレクターの仕事のようにも思いますが、マーケ担当がコピーを考える機会がよくあり、コピーを考える力は重要なスキルです!
3.ドリルを売るには穴を売れ
売り手側の視点ではなく買い手側の視点で「価値」とは何かを気づかせてくれる1冊。マーケティングの4つのフレームワークを用いて考え方を解説した本です。
ここがおすすめポイント
- 売り手目線で考えると「モノを売ること」に焦点を当てがちだが、顧客が価値だと思うものは何か、顧客視点の重要性を学ぶことができる
- 価値を提供する手法として、4つのフレームワークに沿って解説されているため、マーケティングの知識を身につけることができる
- ストーリー仕立てで読み進めることができるため、マーケティング入門書としておすすめ
マーケ担当だけでなく、営業にもおすすめしたい1冊。
「価値」というのはこういうものだと気づきを与えてくれます。
おまけ:上級編
一通りの基礎が身につき、実務にもなれてきたタイミングで、これまで身につけたマーケティングの知識や実務を整理するのに役立つ本をご紹介します。
コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント
世界中のビジネススクールで広く読まれているマーケティング・テキストの決定版です。
ここがおすすめポイント
- 一通りの実務に慣れてきた頃、その仕事がマーケティングの体系の中でどう位置づけられているかわかる
- マーケターとしての広い視野を身につけるのに役立つ
- 内容に対する理解度の変化によって自身の成長を実感できる
まとめ
いかがでしたか?
マーケティングの勉強をしようと思った際に、「4C」や「PEST分析」「SWOT分析」といったフレームワークの知識を身につける方は多いと思いますが、フレームワークの知識よりも先に仕事への取り組み方やものごとの捉え方といった思考が重要だと考えております。
今回ご紹介した本は新人マーケだけでなく、社会人になったばかりの方やこれから社会人になる方にもぜひ身につけていただきたい考え方になります。
ぜひ、これらの考え方を身につけていただき、あらゆる経験を積んでいただければと思います!